ブレイズ、初めてのお泊り会 -5-

「いくよ、亜利馬」
「うん……来て、大雅」
 甘い囁きとは裏腹に体は震えていた。竜介との絡みを撮って以来、俺の体がバックを犯される快感というものを知ってしまったからだ。今までは刺激がないとすぐ萎えてしまっていたペニスも、これから挿入されると思うだけで芯を持ち硬くなってしまう。
「はあぁ……」
 ゆっくりと貫かれる感覚が堪らない。まるで体の内側の全部を愛撫されるような心地好い刺激が、腰から背中、背中から頭のてっぺんにまで惜しみなく行き渡る。熱と熱の触れ合いに心の中までとろけ出し──何故だかこの瞬間、誰よりも大雅が愛おしくなる。

「……温かい、亜利馬」
「た、大雅、も……。あっ、あ……」
「揺すると気持ちいい?」
「う、……うん、大雅の太いとこで、擦られると……声、出る」
 スローな動きで腰を引き、またゆっくりと俺の中へ入ってくる大雅。激しくされると途端に余裕が無くなるけれど、こうして時間をかけてもらうと理性がはっきりしている分、余計に感覚が敏感になってしまう。
 カメラが俺達の結合部を中心に撮り、大雅の動きと同じくゆっくりと上へあがって行く。それから温泉と快楽の熱で真っ赤になった俺の顔を辱めるように映し、続いて吐息を漏らしながら腰を振る大雅の顔を撮る。
「ちょっと奥まで挿れるよ……」
 耳元で囁かれた瞬間、うなじが粟立った。
「あぁっ……!」
 俺の腰を強く押さえ込んだ大雅が、更に奥の奥までを探るようにじわじわと侵入してくる。これ以上は無理なのに、体を倒して強引に腰を押し付けてくる。
「だ、だめ……大雅、もう入らないっ……」
「もうちょっと」
 腹の中が苦しいのに、それはどこかで確かな快感に繋がっていた。未知の感覚が怖くて零れた涙を大雅がキスで拭い、「大丈夫」と囁かれる。
「俺を信じてよ、亜利馬」
「で、でも……入っちゃ駄目なとこに、入っちゃうから……」
「……どこで覚えたの、そんなの」
 微かに耳元で大雅が笑った気がした。そして──
「っ、……あ、あぁっ! 大雅っ、あ……!」
 一気に引き抜かれた硬いそれが、また一気に奥の奥へとぶつけられる。さっきまでのスローな動きが嘘のように何度も、何度も、激しく。
「や、あぁっ……! そこはっ、あぁ──!」
 大雅の動きに合わせて膝元でお湯が揺れ、一定の間隔で俺の太腿に跳ねる。擦られているのは前に竜介が教えてくれた、俺の「イイところ」だ。視界も頭の芯も弛み、涙と声が止まらない。

「亜利馬、イきそうになったら言ってよ」
「ん、あ……! んんっ! 気持ちいっ、そこ、気持ちいぃからっ、……!」
「もうイきそうなの……?」
 腰を押さえていた大雅の手が、前で揺れる俺のペニスを強く握った。
「やっ、……!」
「お湯に出したら駄目だよ。……分かった?」
 薄笑いと共に大雅に囁かれ、何度も頷く。何だっていいからとにかく射精したくて、俺は訴えるようにカメラを見上げた。
「お、俺……、あっ、あ──」
 カメラの背後で二階堂さんが頷く。瞬間、俺は──
「イきそう……大雅、イくっ……」
「……俺も……」