サプライズ -5-

「……足りねえな。遊隆、コイツは放っといて二人で楽しもうぜ」
「せんせー、冷てえ」
「やっ……!」
 俺は雀夜に髪を掴まれたまま、遊隆の足にしがみついた。
「お願い……。遊隆の太いぺニスを、俺の、お尻の中に突っ込んで……奥までいっぱい突いて、いっぱい擦って、かき回して……下さい……」
 まともに遊隆の目を見て言える台詞じゃない。俺は真っ赤になった顔を遊隆の片足を抱き締める形で隠し、何度も懇願した。
「遊隆、挿れて……。俺のこと、……犯して」
 言いながら、俺のそれはギンギンに勃起していた。元々俺はこっちの気が強かったんじゃないかと思うほどに、自分でも分かるくらいに興奮していた。


「わっ?」
 雀夜が俺の前髪を後方に引き、マットの上に仰向けに倒した。ぐるりと回った視界の中、逆さまになった雀夜の顔が現れる。
「お前、本当はすげえエロい奴だったんだな。恥ずかしくねえのか? 俺が見てる目の前でよ」
「だ、だって……」
 遊隆の顔も視界に入ってきた。二人とも、物凄く嬉しそうで……これ以上ないほど意地悪な顔をしている。
「そんだけお願いされちゃヤらない訳にいかねえな。雪弥が満足するまで突いてやる」
「あ、あ……」
 期待しすぎて、勝手に下半身が動いてしまう。
 どんな方法でもいいから滅茶苦茶にしてもらいたい──今すぐに。


「雪弥、立てるか」
 遊隆に手を引かれてよろよろと立ち上がる。俺より背の高い審判台の脚に掴まるよう促され、俺はそれにしがみついて腰を突き出した。
「全裸にハイソックスと上履き、ってのがクるな。似合ってるぞ、雪弥」
 遊隆が俺の尻を撫でながら囁く。
「俺に突かれながら、雀夜先生に咥えてもらうか?」
「えっ……」
「いいぜ、手伝ってやるよ」
 雀夜が俺の足元に屈み込む。
「あ、あぁっ……!」
 背後から遊隆のそれが俺の中に侵入してきたのと、雀夜が俺を口に含んだのと、殆ど同じタイミングだった。
「んぁっ、あっ、あんっ……! 気持ち、いっ……!」
 後ろと前を同時に攻められ、俺の顔には薄らと笑みすら浮かんでいた。快感だけが脳と体を支配していて、他に何も考えられなくなる。


「雪弥、すげえエッチな声」
 遊隆が俺に腰を打ちつけながら、片手で俺の乳首を摘んだ。
「ゆ、遊隆ぁっ……」
 奥深くに到達した遊隆のペニスがその場で一旦動きを止めて、更に奥の奥を進もうとしてくる。痛いのに心地好くて、息苦しいのにもっとして欲しい。
「この辺が限界だな」
「やっ……、遊隆、もっと奥っ……」
 これ以上はどうやっても進まないのは俺も分かっている。だけど求めずにいられない。
「かき回して欲しいんだろ? 雪弥の中、トロトロに溶かしてやる」
「うぁ……あっ、やぁっ……!」
 再び遊隆の腰が激しく前後しだして、俺は審判台の脚にしがみつきながら悲鳴に近い声をあげた。


「……そんじゃ、俺は」
 雀夜が俺のペニスを口から抜き、先端を舌先でなぞってから言った。
「雪弥のココを溶かしてやろうかな」
「あぁぁっ……、嫌っ! あ……」
 下半身の前後から卑猥な音が漏れ聞こえる。俺のそれを咥え込んだ雀夜が頭を動かし、遊隆が腰を激しく揺らす。
「遊隆っ……、雀夜ぁっ……」
 俺は意識朦朧の中で叫んだ。
「もっと突いてっ……、もっと、吸って……!」
「雪弥っ……」
 二人の動きが一層速まる。審判台がガタガタと揺れる。雀夜が音をたてて吸い上げ、遊隆が俺を思い切り突き上げる。


「あっ、あ……ん、気持ちいっ……! もうヤバい、イきそっ……!」
「俺も、もう……」
「ああっ……あっ、……」
 今にも爆発しそうな俺のそれを、雀夜が手で扱き始めた。
「俺にかけんなよ? チビがうるせえからな」
「やっ、あぁっ……!」
 その瞬間体が痙攣し、頭の芯に強い痺れが走った。
「あ、……ふ、ぁ……」
 与えられ続けていた快感が、一気に俺の先端から吐き出される。
「俺もイくっ……」
 遊隆が俺からペニスを抜き、自分の手で扱いた。すかさず雀夜が俺の腕を掴んでその場に座らせ、遊隆のそれを俺の顔で受け止めさせる。
「くっ……!」
 白くて熱い遊隆の体液が俺の頬や鼻先に、開いた口の中に降ってきた。


「はぁ……、あ……」
 顔を汚したままぐったりする俺を、遊隆が屈んで抱きしめてくれた。
「すっげえ良かった。雪弥、愛してるよ……」
「………」
 何か言おうと思ったが声が掠れて出てこない。俺は遊隆に精液塗れの顔を向け、力無く微笑んで頷いた。
「………」
 そして、そのまま遊隆の唇にキスをする。雀夜はそんな俺達を見て、あきれたように溜息をついた。
「はい、オッケー!」