変化 -4-

「ふ、あぁ……、あぁー……」
 もはや喘ぎ声とも言えないほどの蕩けた声を発しながら、俺は素直にネオンの舌へ身を任せた。
 絶頂は約束されている。もう何も考えられない。
「あぁぁ、──んっ!」
 身体中から汗が噴き出したその瞬間、偉音がネオンの頭を強く押さえ込んだ。
 開き通しの内股がビクビクと震え、偉音にしがみつく腕に一層力が入ってしまう。
「ふ、あ……」
「──ウサちゃん、ご馳走様」
「あ……」

「宇咲」
 偉音の手に頬を撫でられ顔を上げると、
「オープン」
 指先が唇に触れ、開くよう促された。ネオンも腰を上げて俺の横に立ち、珍しく息を弾ませている。
 二人が自分のファスナーを下ろした瞬間、多分、今日一番の歓声が巻き起こった。拍手と指笛が鳴る中、偉音が自身の屹立したそれを握って見せつけるように扱き始める。
「……、あ……」
 蒸れた雄の匂いが堪らない。早くそれをしゃぶりたくて涎まで垂れてきた。左からはネオンの先端が待ちきれない様子で俺の頬を押している。

「んっ、……」
 俺は左右の手で二人のそれを握り、二本の先端をいっぺんに口へ含んだ。擦れ合う偉音とネオンの間で舌を動かし、体液を交互に啄み、言われる前に嚥下する。
 ネオンが俺の頭を押さえ、腰を前後させながら俺の舌と偉音の先端に自分のそれを擦り付ける。大きさも形もほぼ同じ二人のそれは、体液の味も似ていた。
「はぁっ、は、……あ、……」
 夢中で雄の味を貪り、根元まで咥えこんで舌を絡め、含んだ唾液を塗り付けながら丁寧にしゃぶる。そうしながらもう片方を手で扱き、息継ぎする間もなく今度はそちらへ唇を被せる。
 開いた股の間では、俺のそれも再び芯を持ち初めていた。疼くのはペニスだけじゃない。偉音とセックスをしたあの夜、何度も何度も貫かれた俺の、その部分が……
「あ、熱い、……偉音、欲し、……」
「……ふ」
 目を細めた偉音が、片手でネオンの頭を引き寄せた。
 俺にそれを咥えさせながら、二人が濃厚に舌を絡ませ合う。俺の頭上で繰り広げられる男達の激しいキス。目が離せないほどエロチックな光景だった。

 その後のことは断片的にしか覚えていない。
 覚えていないけど、諸々の俺へのご褒美として偉音とネオンが俺の顔に精液をぶちまけたのは確かだ。
 白濁液に塗れた俺の顔に向けてまた拍手と歓声が起き、暗転して、今夜のステージが終わった。

 何だったんだろう、今の時間は。
 結局俺は騙された訳だけれど、……でも、結局人前で二人のあれこれに情けない蕩け顔を晒してしまったのは確かだ。
 途中から俺も──少しだけ──乗り気だった。それは認める。

 だけど!