偉音との再会、ネオンとは初対面 -8-

 過激なこと──。
 それって、あのクラブで絡んでいたパフォーマンスよりももっとエロチックなことをするという意味だろうか。
「初心者のお前には多少キツいかもしれねえが、それでも堂々としていてくれ。……心配するな、やるのは俺とネオンだ」
「………」

 俺は小さく俯き、握った拳に力を込めた。
 偉音とネオンの仕事は、そういう過激さを含めたパフォーマンスをすることだ。二人はそれが恥ずかしいなんて微塵も思っていない。
 プロとしてステージに立つこと、一つのパフォーマンスに全力を注ぐこと。それができるからこそ二人は信頼を得ているし、人気もある。
 俺にはまだ分からないことだらけで、不安も勿論あるけれど──絶対に二人の顔に泥を塗るなんて許されない。

 俺を信じてくれた偉音のために。
 俺を受け入れてくれたネオンのために。
 何がなんでも、このステージを成功させるんだ。

「分かった、俺も頑張るよ。むしろ凄いやる気でてきた」
「ありがとう、宇咲くん」
 ネオンが俺の頭を撫で、
「期待してるぜ、宇咲」
 偉音が不敵な笑みを俺に向ける。

 二人の笑いがどこか演技じみてるとか、目だけは笑っていないだとか、それこそ人形のような笑顔みたいだなんて──この時の俺は、全く気付いていなかった。