第8話 炎珠ご主人の謎の性癖 -6-

「可愛いよ、那由太……」
「あ、……んんっ、……! あ、あぁっ」
 聞くだけで耳が火照ってしまいそうなほどの淫らな音を立てながら、炎珠さんが俺のペニスを何度も何度も唇で扱く。喉の奥にまで咥え込まれて、舌でも激しく愛撫されて……もう、炎珠さんの口の中で溶けてしまいそうだ。

「……ん。凄い硬くなった。イかせてあげたいけど、刹が待ってるからそこまでゆっくりはできないね」
 俺のスカートを更に大きく捲って、炎珠さんが自身のハーフパンツを下へずらした。
「ん、う……炎珠さん、俺また緊張してて……」
「大丈夫だよ。……那由太、可愛い」
 炎珠さんのペニスも俺と同じくらい熱くなっている。触ってもいないのに……自分好みになった俺の姿を見ただけで、こんなに硬くさせてしまったんだろうか。

「――んっ、ぁ」
 二日前に感じたあの異物感と圧迫感が、今また俺のそこを押し開きながら侵入してきている。炎珠さんの先走りの体液が塗り付けられ、じわじわと少しずつ、一つになる感覚が迫ってきて――
「はっ、あ……!」
 炎珠さんが荒い息を吐き出し、腰を奥まで入れてきた。
「ごめんね那由太、痛くない……?」
「だ、いじょうぶ……です。炎珠さん、もっと……」
 俺達は繋がったまま口付け合い、更に互いを強く抱きしめ合った。

 炎珠さんのことを愛しく思う今の気持ちは多分本物だし、下のリビングで時間を潰している刹のことを大事に思う気持ちも本物だ。
 二人を同じくらい好きになって、二人と暮らして同時に体の関係を持って、って……恐らく世間一般では異端なことだと思う。
 だけどそれもまた炎珠さんの趣味と同じで、人と違うからといって非難すべきことではないんだ。

「気持ちいいね、那由太」
「……はい」
 もちろん、周りに受け入れるよう強制するべきものでもない。
 ……分かり合える人達がいるだけで、それだけできっと幸せ。