BlazingX’mas!!! -5-

「それじゃ最後の最後、俺達から亜利馬にプレゼントだよ!」
「えっ? サ、サンタにもプレゼントがあるんですかっ?」
「まあ、後で自分だけ貰えなかったとかって文句言われるのも腹立つしな」
 獅琉さんと潤歩さんが、ソファの後ろから大きな真四角の平べったい物を取り出した。
「亜利馬のお陰でブレイズが成り立ってるからな!」
「……主に、バラエティの方向でね……」
 竜介さんと大雅がそれに手を添え、四人で俺に渡してくれる。

「な、何だろう……!」
 リボンと包装紙を取って開いた中から出てきたのは、一冊の分厚いアルバムだった。
「あ……」
 表紙には俺達ブレイズメンバーが始めの頃に撮った写真が印刷されている。
「な、何ですかこれ……? 写真集……?」
 思わず口にしてしまうほど、それは完成度の高いアルバムだった。
 獅琉さんがニヒヒと笑って、「違うよー」と朗らかな口調で言う。

 説明してくれたのは竜介さんだった。
「これまでのブレイズの思い出を詰め込んだんだ。基本的にはオフショットの写真がメインだが、俺達が個人的にスマホで撮った物なんかも全部記録してある」

 開いてみると、俺がまだ加入したての頃で鼻血を出して目を回している写真や、写真嫌いな大雅と無理矢理撮った初めての写真、獅琉さんと待ち時間に眠りこけている写真、そんな俺達にイタズラしようとしている潤歩さんの写真、竜介さんが俺を抱き上げてくれた写真などがたくさん、たくさん詰まっていた。

 ブレイズだけじゃない。マネージャーの山野さんに監督の二階堂さん、ヘアメイクの雄二さんと彼氏の庵治さん。それからフリーズの夕兎さん、秋常さん、怜王。その他スタッフ達……。
 インヘルで過ごした何気ない日常の一コマが大きな大きな思い出の記録として、その一冊に詰め込まれていたのだ。

「うわ、……わあぁ……懐かしい。うっわあぁ……」
 一生モノの宝物だ。仲間達に、俺の愛する旦那様達。俺がここにいたという紛れもない証――。

「………」
 アルバムを見終わった俺は静かに、大雅以外の年上組の三人に向かって土下座した。
「……くだらないプレゼントばかり用意してすみませんでした……」
「わははは。くだらなくないさ、亜利馬が真剣に選んでくれた物だしな!」
「そうだよ。亜利馬のそういう所も俺達は大好きなんだから」
「……俺のあのベロはどうかと思うが、まあ良しとしてやる」
 あうあうと床に額を擦り付ける俺の背中を叩いて、大雅が言った。
「亜利馬。……俺達も最後まで『亜利馬の隠し撮り面白顔アルバム』にするかどうか迷ってたから、おあいこ」
「そ、そうなの……?」
「悪ふざけも真剣勝負も、皆となら楽しい」
「大雅っ……」
 勢いよく大雅に抱きつき、その頬に何度も唇を押し付ける。

 分かっていたことだよ。このメンバーでなら何をしても楽しいし、何をしても大事な思い出になる。
 俺の大好きなブレイズの皆。俺の大切なパートナー達……。