ラブ&サンドイッチ! -6-

「可愛い二人の絡みを見せられて、混ざりたいと思わないタチはいないだろ?」
「や、竜介……なにするの……!」
 タチ専の貫禄というか、テクニックというか。竜介さんは後ろから大雅の耳に口付け、ごく自然な流れで大雅の体を俺の方へと倒し──俺と繋がったままの大雅の尻に、ずらした下着から抜いた自分のそれを押し付けたのだ。

「竜介っ……!」
「ローションとゴム借りるぞ」
「竜介さん、……ちょっと、待って。一体何を……」
 想像はついたけれど、三連結なんて撮影でもやったことがない。

「3Pの醍醐味だな」
「──ああぁっ!」
「やっ、……!」
 見開かれた大雅の目から一粒、涙が零れた。俺の方も直接ではないにしろ挿入の影響があって、つい尻に力を入れてしまう。……つまり大雅は後ろと前の両方にとてつもない衝撃を受けたということだ。

「だ、だいじょう、ぶ……大雅っ……?」
「あ、亜利馬、ぁ……」
 ぽろぽろと涙を零す大雅を見て、俺はごくりと唾を飲み込んだ。
 ──大雅のこんな顔見るの、初めてかも。
 悲しい訳でも、苦しいでも怖いでもない。ただ溢れてしまう意味のない、だけど綺麗な涙。
 俺だけが相手じゃ大雅を泣かせることなんてできない。一突きしただけで泣かせるとは、流石は竜介さんだ。

「いい顔してるだろ、亜利馬」
「は、はい……。大雅、凄い可愛い……」
「二人して、何言ってるの……やだっ、あ……!」
 竜介さんが腰を前後させつつ、大雅の髪をくしゃくしゃと撫でて優しく言った。
「末っ子が待ってるぞ、大雅。ちゃんと腰振ってやれ」
「そ、そんな余裕、ない、のにっ……!」
「ちょ、ちょっ……竜介さんっ、もっと優しく……! お、俺の方にも衝撃は、来るんですからぁっ……!」

 竜介さんが大雅を突くたび大雅の腰が揺れ、それに加えて俺の中で大雅のペニスがビクンビクンと脈打つ。大雅が一番大変なのは分かっているけれど、これはこれで俺の方もかなりのダメージだ。

「あっ、あぁっ……! 大雅っ、竜介、さん……気持ち良いっ……!」
「亜利馬ぁ、……あぁ! りゅ、すけ……! もっと……ゆっく、り……!」
 もはや涙でぐしゃぐしゃな大雅。俺に覆い被さってしがみつき、デビュー当時の俺のような余裕のない声で喘いでいる。

「……大雅。亜利馬とタチウケの話をしていたみたいだが……これからはタチ専に転向するのか?」
 竜介さんが大雅の体に両腕を回し、俺から上体を起こさせて言った。

「仕事の話なら相談に乗ってやりたかったが、お前が決めたことなら俺は応援するぞ」
「ふ、ぁ……竜介、……?」
「今後はこうしてお前と絡めなくなると思うと、若干寂しいものがあるが……」
「やっ、あ……違うっ、違くてっ……!」

 後ろから大雅をかき抱いた竜介さんの顔は本当に複雑そうで寂しそうで、勘違いとはいえ申し訳ない気持ちになった。
「りゅ、竜介さんっ……!」
 今すぐ誤解を解きたいのに、そんな余裕もない自分が情けない。

「俺との時だけウケになってくれるなら、逆に嬉しいけどな」
「は、ぁ……うぅっ……」
 ある意味では物凄い殺し文句を口走ったことに気付いていないのは、竜介さん本人だけだ。大雅はもう嬉しいのと恥ずかしいのとで真っ赤になって泣いている。
「ん、竜介……んん、ぅ……」
 下からの特等席で見る二人の振り向きキス。何というかもう……俺、非常に邪魔なんじゃないかな?!