ブレイズ、素敵な冬休み!

 寒い季節、何が良いかって言ったら……
「やっぱ鍋だよねぇ。みんなでアツアツの鍋をつつきながらビールをグビッ! てするの、最高じゃん」
「鍋は大好きですけど、俺と大雅はビールの美味しさが分からないからなぁ……」

 今日は獅琉と帰りの時間が一緒になったため、久々にファミレスで夕飯を食べて帰ることになった。話しているのは「今度の休みに何をするか」。偶然五人の休みが三日間重なったため、どうせならブレイズ皆で何かしようということになったのだ。
「でも鍋は決定ですね。後はやりたいことありますか?」
「竜介は温泉がいいって言ってたよ」
「ああ! 温泉は最高です!」
「それから、潤歩はスノボがやりたいって」
「楽しそう! ……だけど、俺は滑れないです。スキーも」
「大雅は何か言ってた?」
「カニが食べたいって言ってましたよ」

 スノーボードやスキーで遊んで、熱い温泉に入ってから、たくさんカニが入った鍋を食べる……最高過ぎるプランだ。
「亜利馬は何がしたい?」
「俺は、いつもみたいに全員でワイワイできれば充分です!」
「あはは、それは当然だよ。五人のやりたいこと詰め込もうって決めたんだから、亜利馬も意見言っていいんだよ」
 食後のホットコーヒーを飲みながら、獅琉が柔らかく笑った。
 俺のやりたいこと。何があるかな?

「うーん……それじゃあ、トランプとかやりたいです」
「いいね、トランプやろう」
 一見するとショボい要望だけど、ブレイズのメンバーでトランプなんてやったら絶対面白いことになるに決まっている。プレイそのものがというよりも、主に罰ゲームの方が。
「じゃあ亜利馬はトランプ持ってきてね」
「はい!」
「俺は宿を探すからさ。スキー場が近くて温泉付きで、カニ鍋が美味しいとこ」
 思えば五人でのプライベート旅行なんて初めてで、みんなでスキー場に行くのも鍋を食べるのも、俺にとっては初めてのことだった。ブレイズ全員で迎える冬。今からわくわくでいっぱいだ。

「長野の温泉付きホテルで二泊三日、スキー場は一日リフト券付きのプランにしたよ!」
「イエエェェェでかした獅琉!」
 その夜、潤歩と獅琉がハイタッチするのを笑顔で眺めながら、俺はスマホに「持って行くものリスト」を入力していった。トランプと着替えとお菓子、それから。
「スキーで着るやつとか、使うものは向こうで借りれるんですよね?」
「全部レンタルできっけど、自分好みとは限らねえからよ。こだわるなら買った方がいいぞ」
「俺はこだわらないから大丈夫かな……そもそもどれがカッコいいとか分からないし」
「潤歩はスノボ好きだもんね。俺も亜利馬もあんまり上手くないから、当日ちゃんと教えてよ」
「仕方ねえな。じゃあ俺のことは先輩って呼べよ」

 嬉しそうな潤歩と、ニコニコ顔の獅琉。
 俺も夜のトランプ大会で行なう罰ゲームを考えながら、にんまりと笑った。