ブレイズ、悪に立ち向かう! -2-

「………」
「う、潤歩。やめなよ。転校初日なんだから」
 瞬間、遠巻きに俺達を見ていた周りの生徒が色めき立った。
「おい、潤歩がやるみてえだぞ」
「やっちまえ潤歩、転校生にウチの校風を叩きこんでやれ!」
 獅琉が立ち上がって「やめろ!」と叫んでいるが、生徒達の方が圧倒的に数が多い。俺達の周囲を壁のように囲んだガラの悪い生徒達が、手を叩いて潤歩を囃し立てた。
「やれ! 潤歩! やれ!」
「………」
「転校生を鳴かせろ!」
 ──全く、面倒臭い男共め。

 生徒達の声が響く中、俺は無言で立ち上がり──潤歩の上に跨った。
「いいぞ! やるじゃねえか、転校生!」
 潤歩は挑戦的な目で俺を見つめたまま、口元だけを弛めている。傍らでは獅琉が不安げに眉根を寄せていた。
「サービスしてくれんのか?」
「協力してくれるならな」
 そのままゆっくりと、腰を前後に揺らす。
「はぁ、当たる感触で分かるぜ。一応は立派なモン付けてんだな」
 潤歩の手が俺のスカートの中へ侵入し、太股から尻にかけてを撫で回してきた。
 生徒達の野次と歓声の中、腰を前後する動きを続けながら一つずつシャツのボタンを外して行く。すぐに潤歩が開かれたシャツの隙間へ唇を寄せ、俺の肌に口付けた。
「いいぞ!」
「潤歩!」
「………」
 獅琉だけが未だ困惑した表情で俺を見ている──が、俺にはその表情の意味が分かっていた。

「生徒会長のあんた」
 だからその気持ちを汲んで、俺から言ってやったのだ。
「あんたも混ざりたいんだろ。遠慮しないで来なよ」
「っ……」
「俺がサービスするのは協力を頼んだあんた達だけだ。今ヤらないなら、二度と触らせないからな」
「あ、亜利馬……!」
 葛藤していたのはほんの数秒だけで、すぐに獅琉が俺の背後から胸元に両手を滑らせてきた。今まさに潤歩が口へ含もうとしていた乳首を獅琉が指で抓り、同時に背後を向いた俺の唇をキスで強く塞ぐ。
「んっ──」
「見せつけてんじゃ、ねえっ……!」
「はっ、ぁ……!」
 俺の尻を撫でていた潤歩の手が下着の中へと入ってきて、そのまま後穴の入り口に指を突き立てられた。
「指一本でへばってんじゃねえぞ。もっと腰動かせ、亜利馬」
「はっ、……あ、ぁ……」

 いつの間にか下ろされたファスナーの間から飛び出していた潤歩のペニスに、俺は必死で自分の股間を押し付けた。熱くなった屹立同士が擦れ合い、潤歩がスカートを捲って観客の生徒達にもそれを見せつける。
「亜利馬、大丈夫……? 無理しないで……」
「へ、いき……。なあ、もっと……」
 獅琉と濃厚に舌を絡ませながら、俺は心の中で呟いた。
 ──兄貴を見つけ出すためなら、何だって利用してやる。